平成30年全国新酒鑑評会 11年連続金賞受賞 南部杜氏自醸清酒鑑評会 全国唯一 連続68回受賞

小泉杜氏のインタビュー

エフエム青森「ラジmott!」内で小泉杜氏のインタビューが放送されました。
放送日:7月31日(火) 18:20~

ーーーーーーー杜氏とはどんな仕事なんでしょうか?

普通ですね、杜氏というのは酒を造る人全般を言う事があるんですが、厳密には酒蔵の杜氏とは一人だけですね、
杜氏と蔵人というわけかたをします。
杜氏とは 一口で酒造りの最高責任者、酒造りにはいろんな工程があるんですが
米を洗って蒸す原料処理係だとか、麹をつくる係、
酒酵母をたくさん増やす酒母係、
出来た麹と酒母と水と蒸し米をまぜてタンクに仕込むモロミ係
熟成したときに絞って酒と酒粕にわける係
沢山の人達が酒造りに関わっていきます。
杜氏は造りの品質の設定だとか、各工程を指揮して
自分の思い描いている酒を醸し出すのが役目です。
例えば数十人のオーケストラの指揮者的なものが杜氏、メンバーが蔵人という捉え方が良いかなと思います。

-------小泉さんがこの仕事を選んだ理由は?

私が入社したのはもう50年も前になるんですけど、そのころは酒造りの期間、岩手からの出稼ぎの
人たちが酒作りのために来て、造りの終わる春には岩手に帰る。
岩手の杜氏たちが桃川でお酒を作っているということだったんです。
時代ともとに出稼ぎというものが減ってきまして、社員も酒造りの工程をやらざるをえないと言うことになり、
杜氏だけは南部杜氏の人がいたということなんです。
で、私の事なんですが。
その頃は南部の人たちが造った酒をブレンドしたり、濾過したりという作業の担当の課長だったんですが、
平成4年になり、長期酒造研修というのがあり、それに行ってこいと派遣されまして、
その翌年、5年の春に帰ってきました。すると社長から「こんどおまえ杜氏やれよ」と
突然の話がありまして、前の杜氏からの引き継ぎもなくいきなりの杜氏交代。
私自身、杜氏の仕事に憧れて杜氏になれたというわけではないんですね。
突然の指名で、南部杜氏資格の選考試験という3割くらいの合格率なんですが、そこに合格して
南部杜氏、日本酒造杜氏として今登録されています。

-------全国の鑑評会で優秀な成績を収めていますが、酒造りの秘訣というものを教えて頂けるんでしょうか?

おかげさまで全国でも11年連続金賞受賞、850蔵から出品される国内で一番規模の大きな
鑑評会なんですけども、国内で5社がいまのところ11年以上連続金賞受賞を継続している。
5社とも声を大きくして言えば、東北の蔵です。
ここがすごい自慢のところです。

-------その酒造りへの真面目さというところがあったんじゃないでしょうか

自分でいうのはなんなんですが「継続は力なり」
企業として酒造りに携わっている人達の本当の実力がきちんと整っていないと達成できない。

-------継続して評価されるとなると、自分がこの仕事をしていて良かったなというところになるんじゃないでしょうか

苦労が報われたという感覚はあるんですが、継続しなければならないというプレッシャーが大きくてですね
いつも4月1日頃に出品して、その結果がわかる5月半ばくらいになるとある程度自信を持っていても
なかなか気持ちが晴れないですね、結果がわかるまでは。

-------おごらない姿勢がいいんだろうなと思いますね、いつでも自分の仕事がこれで大丈夫だろうかと思いながら皆さんに良いお酒を届けたいという気持ちが伝わってくる感じがします。

ありがとうございます。

-------お酒は飲まれますよね、仕事上

朝から利き酒をしてくれと。杜氏の仕事の一つとして、ビン詰直前に商品規格に分析上合っていても
官能的にOKかどうかの最終的な所は杜氏が判断します。
ですから、ほとんど毎日ですが、利き酒をしてOKを出さないと瓶詰めに動かない、というもの
杜氏の仕事ですね。

-------舌の精密さはどのように保とうと努力されているんでしょうか

杜氏の仕事は五感、目、舌、鼻、耳、手、というので感じるのが大事なんですね。
分析機械というのもあって、ある程度数字でも把握出来るんですけど、
やっぱり最終的には官能検査というので判断する。
体調が悪いということが絶対に無いように普段から整えていかないとダメですね。

-------体調管理は必須ですね

絶対必要です。
二日酔いで利き酒したら絶対だめです。風邪を引いていてもダメです。
いつも同じ体調で無ければ同じ判断ができない
ここらへんが大変なところだと思いますね。

-------その体調管理をされていたからこそ、これまでコンスタンスに賞も取られていたということですよね。

ありがとうございます。

-------今後は、また冬に向かってどんなお酒を造って行きたいでしょうか

酒って究極の嗜好品だとおもっています。
万人に好まれる酒をつくるっていうのは大変難しいことだと思っています。
ですから、レギュラー酒については、誰が飲んでも美味いと感じ、抵抗なく飲み続けられるお酒、
それがいいんじゃないかなあと思っています。
手造り吟醸や、精白具合の良い吟醸については、ただたんに甘いとか辛いとか単純な酒ではなく
飲んだ人が「あ~いいな」と、美味しいと、飲んだときに口の中に広がって行くときに
ふくよかな味と香りの調和ですね、そしてすっと喉を過ぎたときに軽快な切れ味、
口の中にいつまでも残っているような酒ではなく、飲んだかな?のんでないかな?っていうような
スッとしたスキッとしたお酒、もっといえば、飲んだ人を幸福感に包んで
旨さに感銘してもらえるような酒、これをわたしは目指したいですね。
ちょっとカッコよすぎる?
難しい話ですね、理想です。
ですから、酒造りにはこれで良いということはないですね、理想を持ってそれに向かって
毎年毎年工夫なりやっていくのが楽しみでも有り大変さでもあるなと思います。

-------苦労を重ねながら造ったお酒の中でも、オススメは

全部桃川商品おすすめです。ですけれども何点かということであれば
桃川大吟醸雫酒、2018年全国新酒鑑評会金賞のお酒を瓶詰めしたお酒
次にオススメは、吟醸純米杉玉。それから桃川純米。
2つとも、全米日本酒歓評会という、アメリカ、ハワイで行われる日本酒の歓評会があるんですが
そこでグランプリを2つとも第一位をいただいたんですね。
それから桃川吟醸純米。これは2018年のIWCの酒部門で第二位青森トロフィーを受賞したお酒
どれのお酒も丹精込めた最高のお酒だと思っています
それを飲んでいただいて、なるほどと思って頂ければ幸いです。

-------世界に向けても美味しいお酒を造っている小泉さんですが、今後の抱負を教えて下さい。

杜氏というのは気力体力が大事。
それと良い酒をつくるって言うのは感性と五感が大事でこれが勝負だと思います。
自分が思い描く酒をイメージして、どういうふうにつくるかを設計して、それを組み立てて。
それを今度は蔵人たちと一緒に形にしていく。と言うためには酒に対するセンスが必要だと思うんです。
常日頃いろんな事に興味を持って、もう73歳になりますので脳の老化だけは
ちょこちょこと遅らせて酒作りしていきたいなという風に思っています。

 

 

PAGETOP
Copyright © 桃川株式会社 All Rights Reserved.